05-07
高島平タワマン化で板橋区が1年半ぶり住民説明会 少ない出席者、かみ合わない質疑の内容とは…
2026-05-07
HaiPress
東京都板橋区は、高島平団地の一部を賃貸タワーマンション(タワマン)に建て替える計画を機に進めようとするまちづくりに関する報告会を初めて開いた。区が住民を一堂に集めて説明するのは、2024年9月以来、1年半ぶり。ただ、報告会で行われた区と住民の質疑は、何ともかみ合わないものだった。(増井のぞみ)
高島平のタワマン計画 都市再生機構(UR)が旧高七小跡地などに高さ約110メートルのタワマン1棟を建てる代わりに、高島平団地33街区(7棟1955戸)を解体する。区は、旧高七小の西側の区道を延伸し都道の高島通りとつなげる計画をしていたが、安全面などから住民が反対し、計画は延期された。

区が開いた報告会では、空席が目立った
◆「先着100人」に出席は14人
高島平区民館ホールで3月27日夜に行われた報告会。区は300人が入る会場にテントやモニターなどを置いて、「先着100人」と銘打った。しかし、参加したのは記者を含めて14人。会場のほとんどが空席だった。
これまで区は、タワマン計画に関する広報は、ホームページに掲載する程度にとどまっていた。それが今回は新聞折り込みで配布される区の広報紙に載せるなど周知に意気込みを見せていた。にもかかわらず、会場の参加者は拍子抜けするほど少なかった。
24年9月に行われた説明会は「住民無視の内容」と紛糾し、区はタワマン計画の説明をオープンハウス型や個別相談会に切り替えていた。25年9月には、団地住民らがURと区の合同説明会を求めて陳情を出したが、10月に区議会本会議で不採択となった。
◆「衣食住が侵される」不安の声に区は
今回、区が報告したのは、個別相談会「Takamachi BASE(タカマチベース)」で聞いた声や周知した区の取り組みなど。タカマチベースは昨年7月から月1~4回、タワマン建設予定地の旧高島第七小学校(旧高七小)の職員室などで計21回開かれ、のべ364人が来場した。
報告会では、職員9人がマイクを握って、取り組みを発表した。
ある職員は約50年前に植樹された高島平緑地など緑を生かし、育てるプロジェクトを始めたことを報告。「街の緑を活用した参加型、体験型ワークショップを本格的に委託事業で実施していく」
しかし、分譲団地に住む高齢の男性は「緑がほしいのはもちろんいいけど、まずその前に衣食住が侵されようとしてみんなが苦しんでいるのに、この話はないですよ」と苦言を呈した。

タワマンに建て替えられる高島平団地33街区
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