【中国・上海】2024年12月19日、 Advanced Micro-Fabrication Equipment Inc. China（AMEC）は、2024年12月18日（米国東部時間）付で米国防総省の「中国軍関連企業リスト」から正式に除外されたことを発表しました。

2021年1月14日、AMECは米国国防総省（DoD）によって誤って「中国共産党軍関連企業」に指定されました。その後、4か月以上にわたる主張の末、2021年6月3日にリストから正式に除外されました。しかし、2024年1月31日、DoDは再び正当な理由もなく、AMECを「米国内で活動する中国軍関連企業」として指定しました。AMECは、この指定が全く不当であり、中国を代表する半導体製造装置企業を抑え込み、中国の集積回路産業の発展を妨害することを目的としたものだと強く信じています。また、効果的な対話や必要に応じた法的措置を通じて、DoDがこの誤った判断を是正し、AMECを「中国軍関連企業リスト」から再び除外するものと確信しています。

AMECは、米国国防総省（DoD）に対し、真摯な意見表明や強力な嘆願書を提出しましたが、CMCリストからの除外を実現することはできませんでした。そのため、2024年8月14日、ワシントンD.C.の米連邦地方裁判所に正式に訴訟を提起しました。その後、4か月にわたる法的手続きと追加の主張を経て、DoDはAMECをCMCリストから除外することを発表しました。これは、事実を明らかにし、AMECの正当な権利と名誉を守るための取り組みにおいて、大きな成果となりました。

過去17年間で、AMECは米国の装置メーカーや政府機関を相手にした5件の訴訟のうち4件で勝訴し、そのうち2件では円満に和解を成立させました。この結果は、法を守り、事実と理論を示し、正当性を持って主張し、知恵と勇気を持って立ち向かえば、ビジネスや政府との関係においてAMECが揺るぎない存在であることを証明しています。

「このたびの米国国防総省（DoD）の決定を心より歓迎します。この決定は、AMECの健全な発展に大きく寄与すると確信しています。」と、AMECの董事長兼CEOであるジェラルド・イン氏は述べました。「CMCリストからの除外が実現したことは、AMECが正当な権利と利益を守る強い意志と確かな能力を持っていることを示すものです。今後もAMECは、法令を遵守しながら事業を進め、技術革新、製品の差別化、知的財産権の保護に力を注ぎ続けます。そして、中国国内外のお客様に高品質な製品と一流のサービスを提供し、競争力、顧客満足度、市場規模の面で世界トップクラスの半導体装置企業を目指して邁進してまいります。」

AMECについて
AMEC（上海証券取引所〈スター・マーケット〉、銘柄コード: 688012）は、中国を代表するプロセス技術や装置、専門知識の提供をする企業です。世界中の半導体やLEDメーカーがイノベーションを実現し、生産性を高め、収益目標を達成するための支援を行っています。AMECが開発したエッチング装置は、CCP方式やICP方式を含む十数種類におよび、ほとんどのエッチング用途をカバーしています。この装置は、65nmから5nm、それ以降の用途に対応しており、国内外の主要なお客様に幅広く採用されています。この10年間、AMECはMOCVD、LPCVD、ALD、EPI装置など、多様な導体・半導体向けの化学薄膜装置の開発に注力し、着実に成果を上げてきました。特に、LEDやパワーデバイス用エピタキシャルウエハーを製造するためのMOCVD装置は、すでに顧客の生産ラインで量産が進んでおり、GaNベースLED向けMOCVD装置市場で世界トップの地位を確立しています。また、AMECは光学検査装置や電子ビーム検査装置の分野にも事業を拡大しており、半導体分野全般に向けたさまざまな微細加工装置の開発を進めています。これらの装置は、マイクロスケールやナノスケールのデバイス製造に欠かせないもので、加工から検査まで対応しています。これらの微細デバイスは、現代のデジタル産業の基盤を支え、人々の生産や生活の変革を推進しています。過去5年間にわたり、TechInsights（旧VLSI Research）による世界半導体装置顧客満足度調査で、AMECは総合ランキングで3度3位に選ばれ、薄膜装置部門では3度1位の評価を受けています。