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猛暑と土砂降りの中、候補者たちは有権者に何を訴えた? 東京都知事選、選挙戦最終日 いよいよ7日投開票
2024-07-07 HaiPress
過去最多の56人が立候補し、ポスター掲示板の枠が足りなくなる前代未聞の幕開けとなった東京都知事選は6日、選挙戦最終日を迎えた。最も多くの有権者の支持を得る候補は誰になるのか。最高気温が35度に迫るうだるような暑さと、夕方には局地的に激しい雨と落雷をもたらすゲリラ豪雨に見舞われる中、候補者は各地で最後の訴えに声を振り絞った。投票は7日午前7時~午後8時、即日開票される。
◆小池百合子氏「もっと東京は良くなる」
小池百合子氏=6日夕(布藤哲矢撮影)
現職で3選を目指す無所属の小池百合子氏(71)は午後1時半、銀座の歩行者天国で「もっと東京は良くなる。都民の皆さんから金メダル、1番をいただきたい」と訴えた。2期8年の実績として、待機児童の解消や新型コロナウイルス対応など、「都民の命と暮らしを守ってきた」と強調した。午後5時半、池袋駅前での最後の演説は土砂降りの雨の中、約15分で終了。豪雨対応をするとして、その後の予定を取りやめた。(渡辺真由子)
◆蓮舫氏「古い政治を終わらせる」
蓮舫氏=6日夜(木戸佑撮影)
無所属新人で前参院議員の蓮舫氏(56)は午後7時すぎ、新宿駅前に登場。広場や階段、歩道が聴衆ですし詰めとなる中で25分間、「国会で20年間、少子化対策と行政改革をやってきた。私の経験と知見を使って」などと熱弁を振るった。選挙終盤、支援者有志が各地で「投票に行こう」というプラカードを掲げる「一人街宣」を行ったことに感謝。「みなさんと新しい東京をつくりたい」と拳を突き上げた。(原田遼)
◆石丸伸二氏「皆さんの力で東京を動かして」
石丸伸二氏=6日午後(山口登史撮影)
無所属新人の石丸伸二氏(41)は午後1時すぎ、新宿駅東口前で演説。肩を触れずに歩けないほどの人が集まる中、銀行員としての経歴を挙げ、「経済を知る専門家として、この街をどんどん成長させていく」と意気込んだ。市長を4年間務めた広島県安芸高田市でユーチューブの公式チャンネル登録者数が20万人超まで増やした実績も強調し、「皆さんの力で東京を動かして、日本を動かしてください」と支持を呼びかけた。(山口登史)
◆田母神俊雄氏「都民のための政治を取り戻す」
田母神俊雄氏=6日午後(坂本亜由理撮影)
無所属新人で元航空幕僚長の田母神俊雄氏(75)は午後1時ごろ、新宿駅南口で「東京が大好き。都民のための政治を取り戻す必要がある」と力説。「私は自衛隊のノウハウもある。災害に強い東京をつくる」とアピールし、自虐史観教育の修正や教育勅語の復活も掲げた。午後8時前には中央区の築地川銀座公園で最終演説に臨んだ。「皆さんの安全と豊かなくらしを必ず実現する」と訴えると、集まった聴衆から「田母神コール」が起こった。(三宅千智)
◆安野貴博氏「都庁で残業やパワハラがまん延」
安野貴博氏=6日午前(松島京太撮影)
無所属新人で人工知能(AI)エンジニアの安野貴博氏(33)は午前10時ごろ、新宿駅前で演説し、これまで消極的だった他候補への「批判」を展開した。小池都政では「知事の意向に沿う職員が昇進する」として「(都庁内で)残業長期化やパワーハラスメントの文化がまん延している」と指摘。人事評価制度の見直しなどを訴えた。(松島京太)
◆清水国明氏「皆さんの命を守る一票を」
清水国明氏=6日夜(渡辺聖子撮影)
諸派新人でタレントの清水国明氏(73)は午後7時ごろ、秋葉原駅前でマイクを握り、最後の訴えに立った。選挙期間中に能登半島地震の被災地に行き、6日朝に東京へ戻ってきたと行動力をアピール。災害対策に力を入れると訴え「皆さんの家庭を、地域を、命を守る一票を」と支援を呼びかけた。(渡辺聖子)
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